Bouquet!

暇な大学生です

秘密の庭の音楽

とびっきり意味のない文章をなぜか今無性に書きたくなったので今日ボールペン字の本を買ったことを話す。

前々から本屋の小説コーナーと漫画コーナー以外の所も見てみたいという気持ちはあったのだが、来る霜月半ば(つまり今日だ)ついにそれを決行した。吹く風が少し肌寒さを感じさせ出す午後三時、私は家を出、そのまま駅近くの書房に入店した。まずは雑誌の並ぶ棚を見て己の無趣味さをしみじみと噛み締めた後、語学書の並ぶ書棚をざっと見渡し、欲する所のもの無しと立ち去った。次に新書、資格書、果ては絵本という辺境の地あるいは棚まで来訪したのであるが、ここで一つの誤算が生じた。興味の湧く本が無いのである。なんかいろんなとこ見とけばなんかいいのあるやろー的な楽観的観測はいとも容易く打ち砕かれ、私は焦燥に駆られた。世界を理解するための手法は古来たゆまざる努力によって絶えず産み出され続けているが、その中でも二元論は最も簡便で親しみやすい方法として愛好され続けている。今回もそれを用いると、この世の人間は「本屋に入ってから何も買わずに出て行ける人種」と「そうではない人種」に分ける事ができる、と言える。そして私は自身の事を一切の逡巡なく後者であると断言できる。つまり本屋に入ってから何か一冊は興味の湧く本を見つけなければ私はこの書店から出ること叶わずそのままここで一夜を明かし、翌朝凍死体で発見される事になってしまうのだ。ここで賢明なる読者諸君は「いつも行っている小説コーナーか漫画コーナーに行ってなにか買えばいいのではないか?」と考えるかもしれないが、折悪しくも今の私は小説はおろか漫画さえ読む気がしない。このままここで文庫本を枕に眠る覚悟を決めるしかないのかと絶望し、浮浪していた私の目に飛び込んできたのが件のボールペン字の書であった。退場券を手に入れた私は意気揚々とレジに並び、会計を済ませ、帰宅したのであった。

ってわけで新しい本を買いました。最後までやりきれるかなあ。ちょっと不安。でもまあやってみんとなにもはじまらないよね!がんばるぞ!