Bouquet!

暇な大学生です

十マイルは遠すぎる

火照った大気がようやく落ち着きを取り戻してきた。最後まで売れ残った手持ち花火、分解の進んだセミの死骸、制服を着た生徒たちの群れ、秋はすでに始まっている。買ったまま積まれた本を読み直している。今日は中村文則の掏摸を読んだ。面白かったが買っていないので王国は読まない。次は手元にある坂口安吾のエッセイか少女地獄を読むと思う。ガリア戦記はなぜか読む気がしない。前髪が長くてうっとうしい。実家の近くに気になる美容院があるので行ってみようと思う、HPを見てもカラーができるか分からないのだができるんだろうか。サークルに行くが今日は一年が一人もいず八時までアジカンビートルズをやって帰る。いつにも増して声が出ず周りからはギターを弾きながらぶつぶつと何かを唱える僧じみた何かに見られたかもしれない。ミックスボイスなる方法を覚えた方がいいらしい。留年する以前の友達から過去問を貰う約束を取り付けられる。今期三分の一の単位を落としたと彼は言っていた。それが肉体乃至精神的な都合でなく単純な不勉強であることを願う。履修登録をしようと思ったが新入生以外は一二日からだそうで出来なかった。僕は一年生だが新入生ではない。僕は一年生だが新入生ではない。明日はゴミ出しの日だが、ずっと実家に帰っているのでゴミ袋は明日出さなければならないほど満たされてはいない。微分積分学は一周したので明日持って帰る教科書、力学か線形代数学、を決めて眠る。