Bouquet!

暇な大学生です

ほむべきかな

文章が書きたくなったので書く。この夜半に無駄な文章略して駄文を書くぐらいなら寝ている方が数京倍マシなんだけど書きたくなったもんはしょうがない、とりあえず最近読み返した本について書くことにする。

僕は本を読む人を大きく二分することができると思っている。「一度読んだ本を何回も繰り返し読む人」と「一度読んだ本はほとんど読み返さない人」の二種類。で、僕は多分、十中八九あるいは十、後者だと思う。今までに読み返した事のある本の数はおそらく十指に満つか満たないかぐらいで、それらは本当に自分の中で大切な本になっている。

そういうわけだから最近読み返した本もさぞ重要な本なのかと思えばそうではない。この本は「結構好き」というぐらいの本の中で読み返した(しかも何回か)僕の中ではちょっと珍しい本なのである。その本の名前は怠惰の美徳。秋田の本屋に平積みされてた。

この本の作者の梅崎春生について僕はほとんど何も知らないし(戦後派文学の俊英、らしいよ)、本を手に取った理由もなんとなくでしかないんだけど、読んでみるとこれがなかなか力の抜けた本でちょっと気に入ってしまった。以来なかなか本棚から外せず、こうしてたまに読み返すような本になっている。内容はエッセイ集といった感じで、ぐうたらな男の体験談や考える事を気の抜けた文章で描いたものなんだけど、ときどき鋭い観察眼で物事を見ることもあってなかなか面白い。エッセイも一つ一つが割と短くて電車の中とかで読むのにぴったりなので、毎日をあくせくと生きる現代人諸君におすすめ。いや別にマーケティングするわけじゃないけど、まあ気になったら読んでみてください結構良い本なので。ちなみに僕の好きな編は「閑人妄想」です。

書評も読書感想文もまともに書いた事のない人間なのでへんてこな文章になってしまったな。まあ深夜の熱に浮かされた人間の妄言なのであまり気にしないでね。書くだけ書いて満足したので僕は寝ます。おやすみ。