Bouquet!

暇な大学生です

凍て解けない

京都はとても寒かった。ので、友達と四条の近くをぶらついた他はその友達の部屋で駄弁ってばかりいた。録画してあった番組を見たり下手くそなたこ焼きを焼いたりしているうちに京都の1日は恙無く過ぎていった。次の日(つまり今日だ)、正しく正午に起き、一時間ほど寝呆けた後に帰った。帰りの電車でドミコの新譜を聴いた、いいアルバムだった。

つまり総括すれば僕はこの二日でいかなる有意義な事柄も為さなかったということだ。とはいえそれについて別段の悔いは無い。一つ前の記事でも言ったけど、今回の目的は久々に友達に会うというその一点に尽き、そしてそれは果たされたからだ。暖かい部屋で駄弁るのも近くの歴史ある銭湯に行くのも楽しかったしね。

ただ、友達はちょっと変わった。所謂「成功者」だという方の本にいたく感じ入ったらしく、これからは自分の価値を高めるために行動を起こしていくのだと話していた。一応言っておくけど、絶対的相対主義のこのご時世、彼の考えに良いも悪いも無いよ!ただ、無いけど、無いんだけど、それは僕の生き方とは致命的に違うものだった(僕は昨日彼が語ったように自分の価値を高めようと思って本を読んだことは一切無いし、これからも無いと信じている)。彼と比べると僕は絶望的に楽観的な人間だなあと思った。彼は変わったとも。

帰り道なぜかちょっと寂しくなった。19歳にもなれば流石に変わらない人間は、当然僕も含めて、いないなんてことは一々言われなくとも分かっている。

分かってるんだけど…